オゾン層破壊2
高木善之ブログ
オゾン層破壊が破壊されると、有害紫外線が増加し...
紫外線BはDNAを損傷し、皮膚ガンや白内障、免疫の低下を引き起こします。
UNEP(国連環境計画)は、「オゾン層破壊が10%進むと皮膚ガンは26%増加する」と警告を出しています。現在、毎年200~300万人が皮膚ガンになっていて、320万人が紫外線による白内障になっています。
植物の生育不良やプランクトン減少が起きるため、世界規模の食糧危機も予測されています。
オゾン層破壊の現状は?
2009年には南極大陸の1.7倍のオゾンホールが発生しました。
1980年代~1990年代、オゾンホールが急激に拡大し、経年変動はありますが、今も拡大傾向にあります。(気象庁、オゾン層観測報告 2010年)
2011年4月には北極で観測史上最大規模のオゾンホールが発生し、最大80%のオゾンが失われました。(国立環境研究所 2011年)
フロンは空気より重く、オゾン層に達するのに15年以上かかるため、2020年ごろまでは大規模なオゾンホールの生成が続きます。
⇒フロン規制が厳重に守られ、途上国も含めて排出をなくすことができれば、オゾン層は2070年頃には1980年より前のレベルまで回復するとの報告もあります。(UNEP、WMO 2010年)
高木善之でした。
オゾン層破壊1
高木善之ブログ
オゾン層が破壊されると?
オゾン層は、成層圏(地上20km以上)に広がった薄い空気の層で、地上の気圧(1気圧)では厚さは3ミリしかありません。オゾン層には有害紫外線を吸収する重要な作用があり、もしオゾン層が無くなれば陸上の生物は死滅します。今、人類が作り出したフロンなどのオゾン破壊物質により、オゾン層が破壊され、危機的な状況になっているのです。
フロンはどこに使われているの?
フロンは身近なところで使われてきました。先進国では、オゾン層を破壊する力が最も強い特定フロン(CFC)は1995年末で全廃となり、破壊力の弱い代替フロン(HCFC)も2020年までに全廃の予定です。
一方、途上国では、CFCは2010年までに全廃となり、HCFCも2030年までに全廃の予定ですが、過去に生産されたオゾン破壊物質については回収・破壊の義務がなく、廃棄フロンの処理が課題となっています。
また、特定フロンの先進国への密輸など、新たな問題も生じています。
フロンガスの用途
冷蔵庫やエアコン、ジュース自販機などの冷媒
半導体の洗浄剤
スプレーのエアロゾル
断熱材(発泡ウレタン等)の発泡剤
高木善之でした。
温暖化防止に向けての世界の取り組み
高木善之ブログ
地球温暖化の原因は二酸化炭素(CO2)など「温暖化ガスの急増」です。家庭で使っている電気やガス、マイカーで消費するガソリンなどCO2は、私たちが便利で快適な生活をすることで大量に発生しているのです。
1997年の温暖化防止京都会議では、先進国全体で約5%の温暖化ガスを減らすことが決定しました。
温暖化を防止するためには地球全体で60~80%の温暖化ガスの排出削減が必要です(国連IPCC報告書)。途上国の100倍以上のCO2を出している日本は91%、アメリカは96%の削減が必要です。
現在、EU(欧州連合)は削減目標を40%と大幅に上げ、ドイツやイギリスなどは既に約10%~20%の削減をしています。しかし、日本の削減目標はわずか6%。しかも逆に8%増加しています。こうした温暖化ガス排出量の増大で、このままでは温暖化防止は手遅れになると国連UNEPは警告しています。
高木善之でした。
地球温暖化その3
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地球温暖化による海面の上昇
気温上昇により南極などの氷がとけることで海面が数m上昇します。バングラデシュ、モルジブなど数十カ国で国土の大半が水没することも警告されています。
日本でも海面がおよそ1メートル上昇するだけでも、水没域の東京、大阪など都市部を中心に90兆円以上の資産が失われるなど、大きな被害を受けることが予測されています。
南極の氷の10分の1が融解するだけで海面が7メートル上昇します。すでに南極の気温は2.5℃上昇し、房総半島くらいの大きさの巨大氷山がいくつも流出し始めています。今後100年で両極の気温は10℃以上の上昇が予測され、今世紀末には北極海の氷がなくなるとNASAが警告しています。
高木善之でした。