森林破壊の原因は?

急激な森林破壊の主な原因は、先進国による商業伐採です。

途上国で伐採された木材の大部分は先進国へと運ばれ、大量消費されています。

さらに、森林を切り開き、工業団地や農地(換金作物のためのプランテーション農業)、リゾートが多数作られ、さらに急激に減少しているのです。

森林の消費大国、日本

日本は世界有数の緑の多い国(緑被率69%で先進国第2位)である一方、世界第3位の木材輸入国です。

すでに60年代にはフィリピン、70年代にはインドネシアの熱帯林を皆伐してしまいました。現在はロシア、カナダ、アメリカ、マレーシア、中国などから大量輸入しています。

さらに、植物油(パーム油)やフルーツなどの日本へ輸出する換金作物を作るための畑として、マレーシアなどの森は今も減少し続けています。こうした農場では、日本でさえ禁止されているような農薬が大量に使われるため、下流では魚介類の全滅、現地の人は農薬中毒と見られる神経マヒや皮膚炎などの健康障害も見つかっているのです。