消えゆく生物多様性

高木善之ブログ

46億年の歴史を持つ地球は誕生から約10億年たったとき、太古の海に初めて生命(単細胞生物)が誕生。現在は、生命が満ち溢れる星になりました。しかし今、多くの生物が絶滅の危機に瀕しています。

トキ(学名ニッポニアニッポン

明治時代まで、日本全国にたくさんいましたが、農薬や乱獲によって、次第に減少。日本の最後のトキ(年齢 36歳)は2003年10月10日に死亡し、絶滅しました。現在、佐渡島のトキ保護センターに中国から輸入したトキ数十羽を含めて、中国に約300羽程度が残っているだけです。

ニホンオオカミ

日本中に広く生きていたオオカミは、畑を荒らすシカやイノシシを駆除する益獣とされ「大神 (おおかみ) 」として称えられてきました。明治以降の開発によって、生息地が減少、飼い犬から狂犬病がうつるなどの原因で数を次第に減少。飢えによりオオカミが家畜などを襲ったため、懸賞金付きのオオカミ退治も奨励され、 1905年1月23日に奈良県で見つかったのを最後に絶滅しました。

アメリカリョコウバト

アメリカへの移民が始まるまでは、アメリカ大陸に50億羽以上が生息していました。しかし、開拓移民の食糧や羽根布団の材料、家畜のえさ、ゲームの標的として乱獲され、激減。 1914年9月1日午後1時シンシナティ動物園で最後の一羽マーサが死亡し、リョコウバトは永遠に地上から消えました。

アメリカリョコウバト

絶滅してしまったアメリカリョコウバト

上記以外にもオオウミガラスタスマニアオオカミ、ジャイアントモア、ドードー ...無数の哺乳類、鳥類などがすでに絶滅。私たちはもう二度とその姿をみることはできないのです。